

10月に大きな発表会があるので
その前哨戦って感じでしょうか?
今年の春に衣紋道の資格を取った先生達が
頑張って着付けます!!


十二単と呼ばれている装束です。
はっきり言って滅茶苦茶重いです。
今回は簡単な発表会ですので
モデルさんは鬘は付けませんが
大きな発表会では「おすべらかし」の
鬘を付けます。
顔も真っ白白塗りになって呼吸が~!
それが結構辛くて倒れるモデルさんも・・・。


意外なことですが袴の色は紫がミス。
真っ赤がミセスだったりします。
一番下に着る小袖が一番大きいです。
後から着る着物を汚さないようにするためです。
今の着物はこの小袖が残って進化したもの。
楽になって良かったあ~~!


重ねて着付けたら上に唐衣(からぎぬ)を。
ジャケットみたいなもの~~?
これには大きな模様が地色と違う色で
カラフルに入っています。
ここまで着せるのに紐2本だけです。
1本使って縛って押さえたら
次の紐を使う時にそれをほどいて
外して交互に使います。


前の衣紋者(えもんじゃ)は
お方様に失礼がないよう息が掛からないよう
絶対に立ってはいけないんですね・・・。
お肌に触れてもいけない・・・。
だから後ろの衣紋者は前で何が起きているか
実はさっぱり見えません。
前と後ろの呼吸が合わないと綺麗にいかない

袖を通している時袖をピンと張っておきますが
いつまでやっていれば良いんだか~~!!


紐2本で縛って付けます。
これが聖徳太子の頃の衣装の名残・・。
遣唐使が廃れてから大陸文化の影響が薄れ
独自の着物の世界に入っていった証拠ですね。
えりあわせもこの頃から今と同じに。
それまでは逆だったんですよ~~!!
ここで使っていた紐2本は回収です。
裳の紐だけで総てを止めています

つまり一気に脱げるって事ですね~~、
光源氏じゃあなくったって簡単なんです!
ちなみに東京と京都では流派が違います。
えりあわせが変わるので皇室の方が
どこで着たのか写真を見れば判ります!


この喪がすごく素敵ですよね~~!
模様は桐竹鳳凰が多いです。
今日はお方様が2人なのでもう一方は
珍しく青海波模様、初めて見ました

いやあ、優雅からはほど遠い着付けとなりましたが
皆さん頑張りました!!
ねーちゃんも助手で入って2枚だけ着せましたが
着物の持ち方にも細かい決まりが・・・。
たった2枚で指がつりそうでした~~~!!
10月は別の科目での出場です・・・。
そっちはね、大丈夫よ
